究極の田んぼ

究極の田んぼ

今時はどこにいっても集約的な農業が中心だけれども、こういうスタイルの農業ならば、少し関わってみたいような気がする。食に関わる農業だから、真剣に取り組む必要はあると思うだけれど、敷居の高さがどこかに感じられて仕方がなかった。今は日本だけでなく、東南アジアの稲作地帯でも、後継者不足と高額な経費が掛かってしまう農業が浸透しているところが増えつつある。実際にはまだまだ自分が取りかかるには時間がかかりそうだけれど、いつか農業に関わってみたい。

dormir2005-10-30

玄関に挿したカサブランカの香りがとても気持ちよい。花は色や形を楽しむのもよいけれど、香りがやはりすばらしい。どちらかというと大振りで華やかな花はすきではないのだが、百合だけは別だ。しんとして冷たい朝の空気の中で、しばらくたたずんだ。

また音楽を聴かないようになっている。今の職場では常に一緒に作業をしている人がいるからなのか、家に帰ってしんとしている空間が心地よい。無音の音楽をエンドレスで聴いているような気がしないでもない。

隠し剣 鬼の爪/隠し剣 秋風抄(藤沢周平
初期の短編の中には、本当にこれで話を終えてよいのかといたたまれなくなるくらいに不幸あるいは救いようのない結末を迎えるものがある。隠し剣シリーズは、話の骨格には、秘伝の技を与えられた一人の武士あるいは武家の子女がいる。時には自らの意志によって、時には上司からの命によって、秘伝技を使うことにより、敵と退治する。秘伝とは必殺の技である。必殺とは、かならず敵を斃すこと。かならず人を殺す、ということである。だからハッピーエンドになるはずもないのだろうか。藤沢周平という人には、人を殺しておきながら、明るい結末になるものが書けなかったのかもしれない。折り合いがつくようになってから、穏やかな余韻を残すものが増えてきたのだろうか。
一気に、二冊を読んでしまった。

一日中、読書。さすがに疲れた…。なにもしていなくても疲れて、おなかが減って、夜は眠れる。健康なことで幸せではあるが、同時に、これではだめだなと思ったりする。完全に、不調。仕事がたまる一方だ。

梨木香歩/沼地のある森を抜けて(新潮社、2005)
一歩間違うと、とんでもない方向へ行きそうな内容だが、とても楽しく読んだ。久々に、最後のページを読んでから、もう一度、はじめから読み返した本。好き嫌いがわかれる本だと思うが、この人の本をすでに何冊か読んで来た人は、どこへ行き着くか、きちんと予想できると思う。独特の世界のある本。安易に、「生命の神秘」とかそういう類のそれこそとんでもな修辞で語られるような本でもない。もっと自然に、出会いと誕生の物語だと読めばよいのだと思った。

ようやく休みが取れた。帰ってきてからも、休むことができなくて、今日、やっとこさ、家で一日過ごすことができた。といってもまだ荷物は解かないままなのだけど。午後まで寝て、午後からはのんびり片付けもの。

ずっと睡眠不足だったのだけど、まだ睡眠不足。眠くて、眠くて、仕方がない。いくらでも寝られそう。