夕方、ある予感を胸に、三月書房に立ち寄ると、2005年6月18日初刷という奥付の山田稔の新しい本を見つける。ほくほくとレジに持って行くと、「山田さんが書いていますよ」と、編集工房ノアの小冊子をいただいた。思わず口から、「山田先生もよくこちらへいらっしゃるそうですね」と出そうになった。それをとうとう言えずに、なにか短い「間」のようなものがぽっかりとできてしまい、せっかく話しかけてくれたお店の人に、申し訳ないような気がしてしまった。
門司をめぐる短い散文。いつものように、頭の中に自動的に情景が浮かんできて、あっというまに読み終えた。

  • 八十二歳のガールフレンド
  • 影とささやき

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